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お子さんの不登校からの復帰に必要な5つの条件

お子さんの不登校からの復帰に必要な5つの条件

この記事では、お子さんの不登校で悩んでいる保護者の方々に向けて、不登校からの復帰のために必要な条件などについてお伝えしていきます。特に学校に戻るためのポイントを色々探しすぎてかえってわからなくなっているとお悩みの方や、学校復帰のための根本的なことを知りたいという方におすすめの内容となっています。

本記事では不登校からの復帰に必要な基本的な条件、そして保護者としての心構えや、お子さんが社会に出てからのことなどに関してお話ししますので、ぜひ参考にしてください。

不登校からの復帰に必要な5つの条件

それではお子さんが不登校から復帰するために必要な条件をいくつか紹介していきます。細かく挙げていけば終わりがありませんが、これら5つを満たしていればまた学校に行ける可能性が高く、再度の不登校を防ぐことにつながります。

条件1:自己肯定感が高い状態

自己肯定感とは、無条件に自分自身の存在を肯定する感覚のことであり、言葉で表現するなら例えば、生きているだけで私は尊い、うまくいかないことがあっても私は欠かせない存在、とにかく私は私が大好き、など。

一方、不登校が続いているお子さんの多くは、学校に行けていない時点で失敗している、自分に問題があるから学校に行けなくなってしまった、などの意識があり自己肯定感が低い場合が多いです。そのような状態では自信を持てないので、自己肯定感を高める必要があります。

確かに不登校の状態そのものは好ましいとは言えませんが、お子さんには他に素晴らしい部分がたくさんあるはずですし、そもそも特別な長所の有無に関わらず、人間は生きているだけで尊いのです。

そして自己肯定感を高めるのに必要なのが、保護者が積極的に褒める、小学校低学年程度ならスキンシップを多めにするなどです。例えば1日10回以上褒めていけば、それだけでも自己肯定感が上がりやすくなると言われています。

なお、自己肯定感などの言葉をお子さんに直接伝える機会がある場合は、わかりやすい形に言い換えることが大事です。例えば、ありのままの自分を好きでいる感覚、自分を好きでいる力、などです。

また、サッカーで失敗しても自分を必要以上に責めずに自分を好きでいる感覚、など具体例を出して教えるのもいいでしょう。ただ、お子さんの年齢や性格によってはあえて簡単な言葉にせず、そのまま伝えても構いません。お子さんによってはさらに自分で調べたり、自分なりに噛み砕いて理解したりします。

条件2:生活習慣を安定させる

毎日学校に通っていたときの生活習慣に戻す必要があります。不登校のお子さんの大半は夜更かしして遅くに起きますし、昼夜逆転している場合さえありますが、それではほぼ学校に復帰できません。

さて、また毎日学校に行くための生活習慣のポイントは主に以下の通りです。

  • 寝起きの時刻を決める
  • 小学生なら9時間以上、中学生でも8時間以上眠る
  • 3食きちんと食べる
  • 特に朝食は欠かせず、食べられないなら飲み物だけでも飲む
  • できるだけ家族と一緒に食事をしてコミュニケーションや心を落ち着ける機会にする
  • 朝日を浴びて体内時計をリセットする

条件3:保護者とお子さんの関係性を正す

不登校が続いている家庭の中には、お子さんに気を遣いすぎて言いなりになっていたり、保護者との関係性が希薄でほぼコミュニケーションを取っていなかったりするところが少なくありません。これでは学校への復帰が難しいので関係性を正すことに力を入れましょう。主なポイントは以下の通りです。

  • お子さんの考え、意見、気持ちなどは基本的に全部受け止める
  • そうでありつつも主導権を握るのは保護者
  • その土台がある上でお子さんを日々積極的に褒める
  • 家庭のルールを決めて、理由も含めてお子さんに伝える

どれほど突拍子もない考えや、愚痴に近い感情でも基本的に全部聞いて共感を示します。ただ、共感は示してもお子さんの言いなりにはならず、保護者が主導権を握ります。

これでお子さんから見た保護者は厳しくも優しい大人になるので、褒められれば心に響きますし、保護者からルールを提案されれば聞こうと考えます。

逆に簡単に言いなりになる保護者のことは、お子さんは信頼しません。厳しい言い方ですが、強く主張すれば最終的には全部言うことを聞いてくれる便利な存在という認識になってしまいます。親がいくら注意しても聞くフリをするだけで実際には従いませんし、要求を断られても粘れば受け入れてくれると考えます。

大げさだと考えたくなるかもしれませんが、お子さんは正直なので信頼できなければたとえ両親が相手でも軽んじます。ただ、正直で素直だからこそ、保護者のことを信頼すれば、一転して良好な関係を築くことができるものです。

条件4:お子さん自身がじっくり考える時間を作る

毎日学校に通っているお子さんでも、学校では授業などに追われ、家に帰ったらスマートフォンやオンラインゲームなどのデジタル系娯楽に明け暮れて、自分自身や物事に対してじっくり考える時間が少ない傾向にあるとされています。

不登校の場合は何もしない時間が増えるはずですが、手持ち無沙汰でデジタル系娯楽に流されるお子さんが多く、やがてあまり考えなくなり、再び学校に行こうという気持ちにならなくなるケースが多いものです。

そのため不登校だからこそ、自分自身を見つめつつ今後について考える時間を意図的に作ってあげることをおすすめします。人間は考える生き物なので、たとえ小学校低学年程度でも保護者から考えるように促す必要はありません。保護者の愛情がきちんと伝わりつつ、時間がある状態なら自然と考えるものです。

その考える時間を作るためにおすすめなのが、デジタル系娯楽の利用枠を段階的にルール化し、制限、もしくは禁止していくことです。ただし、いきなり全廃や大きな制限はせず、まずは1日の利用時間を決定し、徐々に使用ルールを整えるのが現実的。このやり方であれば無理なく、条件2で触れた生活習慣も整いやすくなるので、不登校から復帰したいならほぼ必須といえます。

さて、不登校の状態ではじっくり考えても気持ちが暗くなるだけではと心配になるかもしれませんが、それでも考えさせるべきです。

そして、このままでは良くないと思うからこそ学校に行く気持ちになりますし、考えていくうちにつらい中でも例えば、とにかく登校すればいいだけでそれ以上の問題はないのでは、などの明るい思考にたどり着くかもしれません。

また、上でお伝えしたように人間は根本的に考える生き物なので、例えばひたすら娯楽を与えて考える暇を与えないようにしても意味はありません。どれほど楽しい活動をしていても、ふとした瞬間に考えます。となると、最初から考える時間を作る方が建設的です。

条件5:柔軟でしたたかな考え方を身に付ける

不登校でなくても特に大人になる前までは考え方が硬く、例えば不登校だとすべてが終わり、一度失敗したらまた挑戦しても意味がない、たとえまた学校に行けてもずっと行っていた人に勝てるわけがない、などと極端に考えてしまうものです。

あえて少し難しい言い方をすると、シンプルな二元論で考えすぎる、自分の中にある既存の考え方から抜け出せない、など。

ただ実際には、不登校でもまた通えばいいですし、いつか成功するかもしれないからこそ何回でも挑戦することには意味があります。また、そもそも他人と勝ち負けを競う必要がないかもしれません。Aに向けて挑戦して失敗しても、BやCなどが得られる可能性もあります。

そういった柔軟でしたたかな考え方を身に付けると、自分自身の不登校や在り方もフラットに認識できるようになって、学校復帰が気付くことでしょう。

ただ、特にお子さんの場合は自然と様々な考え方が身に付く可能性は低いので、保護者などが具体的に教えていくとスムーズです。

ただし、例えばお子さんが失敗して「もうダメだ」などと言った際にあっさりと考え方を教えるのではなく、「本当に得るものは何もなかったの?」、「本当に全部ダメなの?」などと考えるヒントを与えるといいでしょう。

どの程度誘導して、どの程度直接的に教えるかは、お子さんの年齢や性格、そして状況によるので、その都度個別に判断することをおすすめします。私が全部教えないと、全く教えなくても全部勝手に考えるはず、などと極端に考えるのは好ましくありません。

保護者も健全な状態になってこそお子さんが不登校から復帰しやすくなる

ここまで解説してきた条件は保護者の方にも当てはまります。つまり保護者も自己肯定感を高め、生活習慣を安定させ、じっくり考えて、柔軟でしたたかな考え方を身に付けるべきということです。条件を満たさないと主に以下の問題が起きるかもしれません。

  • 自己肯定感が低い:お子さんを心配させる、褒める言葉が出てこない、お子さんの直すべき部分ばかり見つかる
  • 生活習慣が不安定:お子さんも真似する、お子さんが寝てもテレビなどの物音で起きてしまう
  • じっくり考えない:視野が狭くなりそれがお子さんにも伝わる、お子さんに考える時間を与えない
  • 柔軟でもしたたかでもない:お子さんに自分の極端な考え方を押し付ける

せっかくお子さん自身に学校復帰する力があっても、保護者がそれを削いでしまう可能性もあるので注意が必要です。無理は禁物ではあるものの、しばらくは保護者の心身の負担が大きくなっても今回解説した条件を満たす方が、長い目で見れば保護者にとってもかなりのプラスになることでしょう。

条件を満たすことは大人になってからもお子さんを支える

不登校が続いているうちは学校復帰が目標になるでしょうし、それで構いません。ただ、今回紹介した条件を満たすことは、大人になって社会に出てからもお子さんを支えてくれるはずです。

自己肯定感が高ければ仕事で少しミスをしても立ち直りますし、生活習慣が安定しているだけでもパフォーマンスが上がることでしょう。また、柔軟でしたたかな土台を持ちつつじっくり考える習慣があれば、自分自身を追い込みにくく、仕事のアイデアなども出やすくなるものです。さらに仕事から離れたプライベートの人間関係などにおいても何かとプラスになることでしょう。

多くの保護者はずっとお子さんをサポートし続けるわけではありませんが、学校に通っていた頃の環境が良ければ、お子さんが大人になってからつまずきにくく、つまずいても突破しやすくなるのです。

まとめ

細かく考えていくと不登校から復帰するために必要なことは多いですが、全体の土台としては今回紹介したものを満たせばほぼ十分です。本記事の内容はお子さんが大人になって社会に出てからも影響し続けるものですので、ぜひ繰り返しお読みください。

また、保護者の方もこの記事で挙げた条件を満たすことを意識して生活するのがおすすめです。保護者が不安定、マイナス思考などの状態になると、お子さんは意外と敏感に察知するものです。

この記事を書いた人
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