不登校のお子さんのゲーム依存に対応する6つのポイント|学校復帰のために
この記事ではお子さんの不登校で悩んでいる保護者の方々に向けて、お子さんのゲーム依存に対応するためのポイントなどに関してお伝えしていきます。特に不登校になってからゲームの時間が大幅に増えたとお悩みの方におすすめの内容ですし、現時点で不登校ではなくても深夜までゲームをしていて心配という方にもお読みいただきたい記事となっています。
本記事ではお子さんのゲーム依存に対応するにあたってのポイント、さらに対応時の注意点などについてお話ししますので、ぜひ参考にしてください。
ゲーム依存に対応する6つのポイント
それでは不登校になっている・なりそうなお子さんのゲーム依存に対応するためのポイントをいくつか紹介していきます。場合によっては、ゲームに対する保護者目線での感覚をほとんど捨てないと対応が難しいこともあるので気を付けてくださいね。
ポイント1:ゲーム自体とゲームをするお子さんを否定しない
例えばゲーム自体をくだらないと否定したり、お子さんがゲームをすることに対して、ろくでもない時間の使い方はやめなさいと言ったりすれば、お子さんは反発しますよね。保護者に不信感を抱き、ゲームや不登校以外の部分でも信じられなくなるかもしれません。
そのため内心ではどのように思っていても構いませんが、長時間遊ぶのは問題だから、などの方向性で諭すのがおすすめです。ゲームなんかやめてもっと楽しいことをしよう、などの言い方もNGです。
ゲームに限りません
上でお話ししたことはゲームに限りません。危ないことや他人に迷惑をかけることでない限りはそれ自体は否定せず、長時間やってしまうと睡眠時間が減るよ、宿題もしようね、ずっと遊んでいると目に悪いよ、など具体的にどのような問題が発生するのかを説明しつつ諭すのが大事です。
ポイント2:ゲームの内容を最低限は理解した方が話がスムーズ
必須ではありませんがゲームの内容を最低限は理解しておくと話がスムーズです。時間などのルールを作るにあたって保護者の方から的外れなことを言わなくて済みます。また、お子さんとしても保護者が自分の好きなものを理解してくれるのは嬉しいものであり、話を聞き入れやすくなります。
お子さんが遊んでいるゲームのタイトルを調べて、タイトル名でインターネット検索をかけるくらいで十分です。AIに最低限どのようなゲームなのか説明させるのもいいでしょう。
ポイント3:ゲーム関連のルールをお子さんと相談しながら決める
ポイント1~2を意識して土台を固めたら、ゲーム関連のルールをお子さんと相談しながら決めましょう。お子さんも関与して決めてこそ納得できるものですし、小学校高学年くらいからは本人が主導して決めるのもいいでしょう。
例えば1日2時間まで、夜20時以降は禁止、など実現性があって具体的なルールにするのがポイント。逆に1日3分までと極端にしたり、とにかく夜はダメなど曖昧なルールにしたりするのは好ましくありません。
なおゲームの内容的に時間で区切るのが難しい場合は、○回まで、19時のイベントをクリアしたら終わり、などと決めるのがいいでしょう。現実的かつ具体的ならなんでも構いません。
思い切って朝はゲームやり放題にする方法もある
ちなみにお子さんの昼夜逆転で悩んでいる場合は、思い切って朝はゲームやり放題にする方法もあります。例えば朝6時~9時までは朝食を挟んでずっとやっていてもOKなどですね。その上で他の時間は禁止、もしくは短時間のみ可などとします。
ただ、このやり方でもゲーム依存や昼夜逆転の改善がうまくいかないなら他の方法を考えましょう。
ポイント4:ゲームの代わりになる活動を見つける
ゲームをしなくなって単に手持ち無沙汰になるだけでは、YouTubeやSNSなどの他のものに依存してしまう可能性が高いです。そのためゲームやデジタル系以外で楽しめることを探すのも大事です。
例えば、スポーツ、料理、音楽、お絵かきなど。特にお子さんが小さい頃に好きで現在はあまり取り組んでいないものをすすめると再び楽しみ始めるかもしれません。また、保護者も把握していない趣味や興味があるかもしれないので、好きなものがあればなんでも言ってみてと伝えるのもいいでしょう。
また、同じゲームの分野でも大会に参加したり、ゲーム制作・デザインなどに目を向けることで、ひたすら画面を見続けるのとは違う楽しみ方と出会える可能性があります。ただ、本人が関心を持っていないなら無理強いはNGですね。
ポイント5:お子さんと相談して1日のスケジュールも組む
できればお子さんと相談して1日のスケジュールも組みましょう。不登校で時間を持て余すと、ゲームの時間を決めても手持ち無沙汰になって、上でも触れたように他のデジタル系の娯楽にのめり込む恐れがあります。隠れてゲームをすることもあるかもしれません。
さて、スケジュールを組むコツはまず、寝起き、3食、入浴など毎日必ずすることの時刻から決めることです。それらが決まったら、ゲーム、勉強、家の手伝い、その他活動などで埋めていくといいでしょう。
不登校で自宅にいる時間が長くなる以上は家族の一員として家の手伝いもさせるのが自然です。また、不登校で誰の役にも立っていないと自分を責めてしまうこともありますが、家の手伝いをさせることでその負い目を軽くさせることもできます。お子さんの年齢ややる気によっては、家のことの大半をさせるくらいでもいいでしょう。
ポイント6:必要に応じてゲーム依存や不登校関連の専門家にも相談する
必要に応じてゲーム依存や不登校関連の専門家にも相談することをおすすめします。特にゲーム依存が深刻で制御しにくい場合などは頼った方がいいでしょう。
ただし専門家にも様々な方針の人がいるので注意してください。不登校については基本的に学校への早期復帰を目指してくれる専門家を探し、逆にとにかくゆっくり休ませればいい、ひとまずお子さんの好きにさせましょう、などと言ってくれる人は避けることをおすすめします。
一見お子さんのためになりそうですが、不登校が長引くほどに復帰が難しくなるので、良い意味で甘やかさない専門家を見つけたいところですね。
ゲーム依存に関する4つの注意点
続いては不登校になっている・なりそうなお子さんのゲーム依存に対応するにあたっての注意点をいくつか挙げていきます。やり方によっては状況が悪くなることもあるので気を付けてくださいね。
注意点1:ゲームを完全に禁止するのはおすすめしません
基本的にゲームを完全に禁止するのはおすすめしません。ストレスが蓄積して良くない行動に出る恐れがありますし、何もしない時間が増えればお伝えしているように他のデジタル系娯楽に没頭しかねません。
お子さんがゲーム関連のルールを破ったときでさえ完全禁止にするのは好ましくないので気を付けてください。
ゲームを完全禁止にするのは感情的な行動です
それでもお子さんがルールを破り続ける、不登校に対して全く危機感を持っていないなどとなるとゲームを完全禁止にしたくなるかもしれません。ただ、完全禁止にすると上でお伝えしたような問題が発生しかねないのは論理的かつ冷静に考えるとすぐにわかりますよね。
ゲームに限らず完全禁止、絶対ダメ、金輪際NGなど、安易にお子さんに極端なことを言ってしまうのは感情的な行動なのでおすすめしません。多くのお子さんは想像以上に賢いので、保護者が感情のままに喋っていることがわかると、不信感を抱き、言うことを聞きたくなくなる可能性が高いです。
また、感情的になっている保護者自身もいつの間にかストレスを溜めていく場合が多く、まさに不毛ですよね。保護者も人間ですのでたまに感情的になるのは仕方がありませんが、基本的にはグッと我慢しましょう。結果的にその方がメンタル的にも楽です。
注意点2:ゲーム関連のルールを破っても冷静に対応する|破った理由を聞く
すでに少しお話ししていますが、お子さんがゲーム関連のルールを破った際にも冷静に対応することが大事です。重要なのは破った理由を把握することですので、落ち着いて聞き出しましょう。ストレートに、怒っていないから理由を聞かせてほしいと伝えるのがおすすめです。
理由としては主に以下が考えられます。対処方法も合わせて挙げますね。
- キリが悪いから:時間制ではなく回数制などに変更する
- なんとなく:ゲーム代わりの活動を充実させる、1日のスケジュールをもっと詰める、など
- 時間を忘れてしまう:タイマーなどを使う、保護者が見守って声をかける、など
お子さんとしては「なんとなく」としか言いようがない場合もあると思いますが、ちゃんとルールを守るためには理由を理解する必要があるよ、などと説明すればゲームをやりすぎる理由をきちんと考えることでしょう。また、キリが悪いのかな、時間を忘れるのかな、など質問形式にする方法もあります。
注意点3:ペナルティではなく一定期間内で調整するのがおすすめ
ゲーム関連のルールを破ってもペナルティではなく、一定期間内で調整する形がおすすめです。例えば1時間多くゲームをしてしまった場合は次の3日間は20分ずつ時間を短くするなど。これなら本人の喪失感も少なく、ショックを受けすぎずに済みます。
また、お子さんの年齢によっては最初から1週間で合計10時間までなど、週単位で考えてゲームをさせるのもいいでしょう。ただし1日にできるのは2時間までなど上限を作ります。
注意点4:子どもはゲーム時間をコントロールできると信じる
保護者の方が、お子さんはゲーム時間をコントロールできると信じることも大切です。不登校などで自己肯定感が下がりやすい時期に、本当は自分が我慢できると信じてもらえていないと察知されると、お子さんはさらに自信を失い、保護者への信頼も損なってしまいます。
そのため、あくまで前向きに最終的にはできるという前提で、どうすれば無理なくコントロールできるか一緒に考えてみようというスタンスで臨むことをおすすめします。
また、ゲーム関連のルールを破った際に、必要に応じてルールを破ったのは良くないことだよ、などと注意するのは重要ですが、そこで見放す・見切りをつけるような言動をするのは絶対にやめましょう。
まとめ
ゲーム依存への対応で意外と重要なのが、ゲーム自体や遊んでいるお子さんのことをまずは認め、ゲームそのものに関しても最低限でいいので把握することです。そうでないとゲーム関連での言葉が、ゲーム依存のお子さんの心にまでは響かない可能性があります。
肯定と理解ができたらお子さんと一緒にゲームについてのルールを決めるといいでしょう。曖昧なものではなく○時間や□回など具体的に設定するのがポイント。また、ルールを破っても冷静に対応し、以降はルールを守らせることをさらに重視してくださいね。