子育ての指標。4つの「親の心得(秩父神社)」|発達障害のあるお子さんのヒントに
この記事では、発達障害のあるお子さんの子育ての指標にもなる4つの「親の心得(秩父神社)」について解説していきます。「親の心得」は育児・見守り・サポートをしていく上でのおおまかな参考になりますし、シンプルでわかりやすいです。
そこで本記事では、発達障害のあるお子さんの育児のヒントになる4つの「親の心得」の概要、そして親の心得の詳細などに関して解説していきますね。
「親の心得(秩父神社)」とは?
秩父神社の掲示板には「親の心得」として、以下のことが書かれています。
- 赤子には肌を離すな
- 幼児には手を離すな
- 子供には目を離すな
- 若者には心を離すな
この4つの言葉を見ただけである程度察するものがある方もいるかもしれませんが、この考え方はお子さんが発達障害であってもなくても、子どもと接する上で大いに参考になります。
4つの「親の心得」について解説
それでは4つの親の心得についてそれぞれ解説していきます。発達障害のあるお子さんをサポートする上でも役立つ内容となっています。
1:赤子には肌を離すな(愛着形成)
乳幼児期(0〜1歳頃)は、物理的に親の肌と触れ合うことで「自分はここにいていいんだ」という根底の安心感と自己肯定感を育む時期です。この特定の人との間で築かれる信頼関係を「愛着形成」と呼びます。
発達障害(1歳未満では判明しない場合が大半ですが)のお子さんの中には感覚過敏の場合も少なくないため、「触れ方」には注意が必要ですが、それでも多めにスキンシップなどを取るのがおすすめです。
2:幼児には手を離すな(危険から守る)
1〜6歳頃の幼児期は、行動範囲が広がり怪我や事故のリスクが高まる時期です。常に行動に付き添い、「手を離さない」ことで安全を確保する必要があります。
発達障害の場合、平均的な発達の場合よりも少し遅くなる傾向にありますが、徐々に立って歩くようになり、言葉を話すようになって「知らない大人」ともコミュニケーションできるようになってしまうため保護者の方は常に注意を払う必要があります。
さて「頻繁なスキンシップは不要」とお伝えしましたが、それはあくまで「一般的にはそう」というだけであり従う必要はありません。お子さんが求められるならスキンシップを重ねればいいと思います。特に発達障害のあるお子さんは日常的に「難しさ」に見舞われて、自己肯定感が低くなりがちですから、積極的に触れ合って安心させてあげるのもいいでしょう。
3:子供には目を離すな(自立を助ける)
7〜12歳頃は、少しずつ手を離して自立を促していくフェーズです。ただし、完全に放任するのではなく、「目を離さずに見守る」姿勢が求められます。ただ7~12歳というのは非常に幅広いですし、個人差も大きいです。そのため「世間一般ではどうか」「平均的にはどうか」ではなくお子さん個人を見て、手を離さない場面・手を離す場面を決めることをおすすめします。
そして一つの目安として「お子さんが一人でやりたがっていること」は、その難易度にかかわらず一度一人で挑戦させるといいでしょう(安全を保つサポートはします)。発達障害のあるお子さんの中には好奇心・チャレンジ精神旺盛な子も多いため、そういった機会が多くなるかもしれませんね。
4:若者には心を離すな(無関心にはならない)
13歳以降の思春期・青年期に入り、身の回りの手がかからなくなっても、「関心を失わない(心を離さない)」ことが不可欠です。発達障害であってもなくてもお子さんをサポートするにあたって最終的に目指すべきところは「自立」ですよね。その自立をゴール地点として、逆算しながら子育て・見守りをしてみてはいかがでしょうか。
つまり何歳であってもお子さんをサポートするにあたって「これは将来の自立につながるか・つながらないか」を軸に考えてみるということです。もちろんすべて正解できるわけではありませんし、「正解だったのか」を一つひとつの行動について確かめることはできません。ですがこの発想が土台にあれば、お子さんが発達障害であってもなくても自立へと向かっていけるはずですよ。
親の心得の年齢区切りは目安。ただ順番は基本的に変わりません
ここまでの解説をご覧になって「個人差がありすぎるのだからあまり意味がないのでは」「発達障害なのだから平均的な発達の子とは違ってくる」とお考えになった方は少なくないと思います。
その通りです。先ほども触れましたが例えば7歳と12歳では差が非常に大きいですし、発達障害の場合、成長が遅くなる分野もあります。
「肌を離すな→手を離すな→目を離すな→心を離すな」の順番には意味がある
ですがこの「肌を離すな→手を離すな→目を離すな→心を離すな」の順番を意識することには大きな意味があります。なぜなら人間の発達は基本的にこの順番で進むからです。もちろん例外はありますが、原則として例えば「手を離せる段階に来たのに、いきなり頻繁なスキンシップが必要になる」ということはありませんよね。
そのためこの順番を重んじることで、一例として以下のような考え方ができます。
- 今はスキンシップが多い時期(肌を離さない)。スキンシップはいつくらいから減らすべきか
- 頻繁に(物理的にも精神的にも)手をつながなくなった(目を離さない)らトラブルが増えた。また手をつなぐべきかもしれない
- 大学に進学して一人暮らしを始めた。でも決して放っておかないようにしよう(心を離さない)
4つの親の心得は言わば「ロードマップ」のようなものです。ぜひ参考にしてくださいね。
まとめ
赤子には肌を離すな→幼児には手を離すな→子供には目を離すな→若者には心を離すな。年齢はまちまちですが、お子さんが発達障害であってもなくてもおおよそこの順番で成長していくことは確かですので、ぜひ子育て・サポート・見守りの手掛かりにしてくださいね。
そしてお子さんのサポートの最終目標は「自立させること」「ただし心を離さない」だと思います。迷ったときは「これは自立につながるか」とご自身に問うてみることをおすすめします。