不登校でフリースクールに通う場合の4つの注意点|通えば必ずプラスになる?
この記事ではお子さんの不登校で悩んでいる保護者の方に向けて、不登校でフリースクールに通う場合の注意点などについてお伝えしていきます。特にフリースクールに行かせるかどうか悩んでいる方や、そもそもフリースクールについて大まかなイメージしか持っていないという方におすすめの内容となっています。
本記事ではフリースクールの概要、フリースクールの主なメリットと注意点、そしてフリースクールに関する心構えなどについてお話ししますので、ぜひ参考にしてくださいね。
フリースクールとは?
フリースクールとは、主に不登校の子たちを対象に学習活動、体験活動、教育相談などを提供している民間の施設のことです。各フリースクールは独自に運営しており一律の基準はありません。そのため施設ごとに内容は様々です。
不登校の子はフリースクールで何を目指すべきか
フリースクールに通う目的も色々あって構いませんが基本的な方針は、自分自身の進路を主体的に考えて社会的な自立を目指すことであるべきです。
文科省の「不登校支援についてのガイドライン」においても、不登校支援の支援は、学校に通うことだけでなく、生徒が自分の進路を主体的に捉えて、社会的に自立することを目指す必要があると示しています。
言い換えると、進路に関して人任せにせず自分事として考えて、自立を目指すべきということです。これを達成できるようなフリースクールを選ぶのが重要といえますね。
不登校の子にとってのフリースクールの主なメリット5つ
不登校のお子さんにとってのフリースクールの主なメリットは以下の通りです。
- 居場所になる:自宅に引きこもることなく、安心して過ごせる場所が見つかる
- コミュニケーションの確保:仲間を見つけてコミュニケーションできる
- ストレスが少ない:少人数制が多いため人間関係や集団活動のプレッシャーが少ない
- 自己肯定感の回復:個性や意思が尊重されやすく精神的な活力が回復しやすい
- マイペースな学習:個々人の理解度や興味に合わせた勉強がしやすい
これらのメリットがあるので学校に行きにくいお子さんでもフリースクールなら通えるかもしれません。
不登校の子がフリースクールに通う場合の4つの注意点
続いては不登校の子がフリースクールに通うにあたっての注意点についてお話ししていきます。フリースクールのアクティビティや職業体験などがメディア等で紹介されることも多いので、華やかさを感じている方もいるでしょうが、気を付けるべきことも少なくありません。
注意点1:利用料金が発生する
ほとんどのフリースクールにおいて利用料金が発生します。月額平均は3.3万円で入会金がかかる場合は5.3万円ほど。そこにプラスして教材費や維持費で年間数万円が発生すると考えておきましょう。
通学スタイル別に見ると目安は以下の通り。
- 通学(週3~5回):年間40~90万円
- オンライン:年間10~30万円
- 全寮制:年間150~400万円
これらは目安ですので地域や内容によっては月額5万円以上になるケースも。
義務教育を受けるのにかかる費用に比べると高い傾向にある
義務教育を受けるのにかかる費用は、小学校で年間12万円ほど、中学校で18万円ほどとなっており、フリースクールに比べるとやはり低い傾向にあります。義務教育といえども完全無償ではなく、給食費、教材費、修学旅行や社会科見学の参加費などは発生しますが、それでもコストパフォーマンスは高いといえるでしょう。
注意点2:在籍する学校において出席扱いにならないケースがある
一定の条件を満たしたフリースクールなら、小中学校に行く代わりに通っても、在籍する小中学校において出席扱いになるのが普通です。ただ、学校とフリースクールの連携がうまくいっていなかったり、学校側の無理解があったりすると出席扱いにならない可能性があるので注意が必要。
また、フリースクールへの出席日数が少ない、素行に問題があるなど、子ども側に落ち度がある場合も出席扱いにならないケースがあります。
そのためフリースクールに通う以上は、在籍している小中学校側ともきちんと相談し、必要な確認もすることが重要といえます。
高校卒業資格は一律で得られない
小中学生向けのものと比較すると数は少ないですが、高校生を受け入れているフリースクールもあります。ただ、高校生の場合はフリースクールに通うだけでは、高校卒業の資格は一律で得られないので注意してください。
通信制高校やサポート校などと併用・連携するのが、高校生のフリースクールの現実的な活用方法となるでしょう。
注意点3:高校進学に関して不利になりやすい
小中学生がフリースクールに通って出席扱いになっても基本的に成績は付かず、内申点などはゼロになる可能性が高いです。よって高校進学に関して不利になりやすいことを覚えておきましょう。
状況によっては通信制や定時制以外の高校は選びにくくなる場合もあるので、特にハッキリと入学を希望している高校があるお子さんは安易にフリースクールを選択するべきではないといえますね。
注意点4:良くも悪くも自由度が高い
各フリースクールの方針によって違いますが、学校のように決まった時間に通って時間割に沿った生活をするわけではないことも覚えておきましょう。だからこそ学校が合わないお子さんにとって心地良い居場所になる可能性もありますが、自由度が高いことがデメリットになる場合も。
スクールによっては自由な時間に足を運んで、好きに遊ぶだけというところさえあります。その遊びも、運動する、集団で行動する、自然と触れ合うなど実のあるものではなく、漫画を読む、ゲームをするなど、自宅で好きに振る舞うこととほぼ変わらない状況になる施設も。
日々バラバラの時間に行って、ひらすら遊んでいるお子さんが、規則正しい生活が必要な学校に復帰できるかというとかなり難しくなってしまうはずです。
フリースクールに通うかどうか・どこにするかは慎重に選ぶ
本記事はフリースクールに否定的な解説が続いてしまいましたが、メリットも様々にありますし、運営している方の多くは子どもたちのために努力しているはずです。一般的な学校の先生に比べると、不登校が続いている子への対応も上手かもしれません。
そのため学校以外の居場所の確保を重視したい、同じもしくは似た悩みを持つ子どもとのつながりを作りたいなどの場合はフリースクールは向いていることでしょう。
ただ、お話ししてきたようにフリースクールにも様々な注意点がありますし、施設によっては自主性を持つことや、将来的な社会的自立を目指すのが難しくなってしまう可能性もあるので気を付けてください。
まずはフリースクールに通うかどうか自体から慎重に考え、通うなら施設ごとの違いも調べ、お子さんに合っていそうなスクールを選ぶのが重要といえますね。
まとめ
フリースクールには色々なメリットがあるため、不登校のお子さんにとって通いやすい場所になり、学校に復帰する準備をする、自主性を身に付ける、将来的な社会的自立を見据えて活動する、などができるかもしれません。
ただ、義務教育に比べてお金がかかりますし、学校について出席扱いにならない場合がある、高校進学に関して不利になり得るなどのリスクも。
また根本的な話ですが、中には好きな時間に行って単に遊ぶだけなど、自宅で引きこもることとそれほど変わらないような環境になる施設もあるので気を付けてくださいね。学校に行く、スクールに行くなどの表面的なことだけでなく、最終的に何を目指すかを考えた上で様々な選択をしましょう。