発達障害の日記をサポートする5つのポイント|日記の効果3選
この記事では、発達障害のお子さんの日記作成をサポートするポイントなどについてお伝えしていきます。「学校で日記の宿題が出て困っている」「1行も書けなくて途方に暮れている」という方は少なくないと思います。
そこで本記事では、発達障害のお子さんは日記が苦手な傾向にあること、その上で日記作成をサポートしていく方法、日記作成に期待できる効果などに関して解説していきますね。
発達障害の子は日記が苦手な傾向にあります
発達障害のお子さんは日記を書くことが苦手である場合が多いです。なぜなら以下のような傾向があるためです。
- 集中力を維持するのが難しく、長時間の筆記に対して苦手意識や拒否感がある
- 想像力が低く、思ったことを文章にしたりすることが苦手
- そもそも字を書くことが苦手な子も(読み書き系の障害)
- 日記を書く意味がわからない(理由が理解できないことはしたくない子もいる)
お子さんの本音をあえて分かりやすく代弁するならば、「全然わからないしやる意味もわからない!」ということですね。スタート地点としてそれくらいには考えている可能性があると思っておきましょう。
発達障害でなくても日記や文章作成が苦手な人は多い
ただ、発達障害の範囲に入らないお子さんであっても、そもそも日記や文章作成が苦手な子は多いです。「文章作りが得意です!」と自信を持って言える子どもはとても少ないでしょうし、大人でも文章作成で苦戦している人は珍しくありません。
そのため「発達障害だから」ではなく、「わが子は日記が苦手だから」というスタンスで日記や文章作成のサポートをしていくことをおすすめします。
発達障害の子の日記をサポートする5つの方法・ポイント
それでは発達障害のお子さんの日記をサポートする方法やポイントをいくつか紹介していきます。理論的にサポートしていけば着実に日記を書く力がアップしていきますよ。
1:書き方を知れば書けるようになる、知らなければいつまでも書けない
発達障害であってもなくても日記を書けない根本的な理由は「書き方を知らないから」である可能性が高いです。
そのため書き方を教えてあげると意外とスムーズに書けるようになる子が少なくありません。特に発達障害の子は得意・不得意の差が激しい傾向にあるため、文章作りが得意なのであれば、1日で見違えるくらい上達してもおかしくありません。
逆に書き方を知らないままでは、いつまでも書けないケースが多いです。特に発達障害の場合、「自分で情報を吸収して何となく学ぶこと」を苦手としやすいため、きちんと機会を作って具体的に教えてあげましょう。
日記・文章作りについてあまり具体的に教えない先生・学校も
日記・文章作りについて理論的にわかりやすく教えてくれる先生・学校もあれば、「授業の中で文章に触れさせることで」「なんとなく書かせる」くらいの先生や学校もあるようです。それを考えると、やはり家庭でも日記の書き方を教えてあげたいところです。
2:まずは「出来事+感想」から
まずは「出来事+感想」が書ければ良しとしましょう。例えば「ドッジボールをしました。」「楽しかったです。」などですね。このレベルで書けるだけでも大きく褒めて、「日記が書けた!」という成功体験を積み重ねることが大事です。
3:「5W1H」で広げていく
慣れてきたら「5W1H(いつ、どこで、誰が、何を、なぜ、どのように)」でさらに広げさせましょう。例えば「今日は○○君たちと校庭でドッジボールをしました。」「たくさん当てられて楽しかったです」などですね。
4:インタビュー形式でさらに広げる
慣れてきたら「当たった○○君はなんて言っていたの?」「天気はどうだったの?」などと保護者の方が質問(インタビュー)していくと、さらに広がります。
また、慣れる前から日記作成につまずいているようなら、「今日楽しかったことは?」「どう思ったの?」など、質問していくといいでしょう。
5:書けなければ「穴埋め」と「下書き」でサポートするのもアリ
なかなか書けない場合は、「今日は○○をしました」「□□だと思いました」など「穴埋め」を作ってあげるといいでしょう。まずはそこから慣れていきます。
その穴埋めも難しければ、「今日は何をしたの?(質問)」→「ドッジボールをしたよ(答え)」→「親が薄くドッジボールと下書きする」→「お子さんに下書きをなぞらせる」という形式にするのもいいでしょう。遠回りに見えるかもしれませんが、着実に身に付いていきます。
発達障害のお子さんの日記作成に期待できる3つの効果
続いては発達障害のお子さんの毎日の日記作成に期待できる効果をいくつか紹介していきます。これを意識すると保護者の方としても「続けさせるための努力」へのモチベーションが上がるのではないでしょうか。
1:継続力と成功体験
大人でも「毎日何か継続している人」はそれほどいませんし、たとえ学校から課題として出される日記作成でもサボる子は少なくありません。
そのため短い日記でも続けていけば、しっかりとした継続力が身に付きますし、成功体験を積むことにもつながります。たびたび「○日連続で日記が書けたね!」と褒めるのもいいでしょう(もちろんそれ以上にこまめに褒めつつですが)。
2:「記憶を引き出す力」を伸ばす
発達障害の子は「記憶を引き出す力」が低い傾向にありますが、日記を書く際には今日の出来事を思い出すため、その能力を伸ばすことができます。サポートするためにも、必要に応じて先ほどもお伝えした「今日は何をしたの?」などのインタビューをしましょう。
3:気持ちが落ち着く
発達障害のお子さんは「今日したこと」「明日すること」「今不安なこと」などなど、様々なことを考えてしまって気持ちが落ち着かなくなることが少なくありません。ですが、日記を書くにあたって思考したり、考えを紙の上に書き出すことで、リラックスできます。
そのため寝る前に日記を書くことで入眠しやすくなる子もいます。特に明日が不安で眠れないタイプの子は日記と一緒に「明日は何をするか」も簡単に書くようにするといいでしょう。
ただし日記を書くタイミングは慎重に決める
ただ、日記を書くことで頭が活性化しすぎて眠りにくくなる子もいます。そのため、お子さんの様子を見ながら日記を書くタイミングを慎重に決めることをおすすめします。
ちなみに「朝起きてから、前日の日記を書く」というやり方でも構いません。忙しい朝にできるかどうかはご家庭次第ですが、記憶力のトレーニングとしてもうってつけです。
まとめ
発達障害のお子さんが日記を書く習慣をつけるためには、まず「出来事+感想」などのごく簡単なものから始めるのがおすすめの方法です。これは、大人が新しく日記を始める際にも推奨されているアプローチでもあります。慣れてきてからも「5W1H」で広げる程度にして、多くは求めません。
ただ、簡単な日記であっても続けるほどに成功体験を積めますし、継続力も身に付きます。また、保護者の方が教えなくても徐々にもっと長い文章・難しい文章を書けるようになっていく子もいます。日記を通じてお子さんの成長を楽しみにできるといいですね。