発達障害の小学生がキレたときの4つの対応方法|NG対応は?
この記事では、発達障害の小学生がキレた場合の対応方法などについてお伝えしていきます。何もわからない小さな子どもではないからこそ、キレたときの対応に困るという方は少なくないと思います。発達障害のお子さんがキレた場合の基本的な対応方法、さらに小学生だからこそ取り入れたい対応方法、そしてかえってキレさせかねないNG対応などに関して解説していきますね。
キレた場合の基本対応5つ
発達障害のお子さんの中にはその特性によってキレやすい子も少なくありません。そこで、まずは小学生までの発達障害のお子さんがキレた場合にするべき基本的な対応をいくつか紹介します。
- 安全を確保する(物をどかす、外に出そうならドアを閉めるなど)
- 感情が爆発している対象や空間から、物理的に距離を置いて落ち着かせる(1分ほど離れるだけでも落ち着きます)
- 話を聞いて「嫌だったね」「辛かったね」などオウム返しのように返事をする
- 「じゃあ○○をしてみようか」と行動を提案する(何をするべきかわかると落ち着く)
- 発達障害の専門家に相談する(キレること以外も含めて定期的に相談しましょう)
特に重要なのはお子さんから話を聞いたら、暴言などでない限りはいったんなんでも受け止めることです。親御さん自身の意見を伝えたり、こうしてみたらと提案したりするのはその後にしましょう。
キレた場合の4つの対応方法 小学生だからこそ取り入れる
続いては小学生で発達障害のお子さんがキレた場合にするべき対応をいくつか紹介していきます。まだ子どもではあるのですが、自分でもある程度物事を考えられる年齢ではありますよね。
1:落ち着いてから怒った自分自身を考えさせる
安全を確保する、キレている対象、空間から物理的に離れる、話を聞くなどの方法でお子さんが落ち着いたら、怒った状態のあなた自身にどう声をかけてあげるか聞いてみるのがおすすめです。
こうして冷静になってから自分を見つめ直すことで客観視できますから、キレることが少なくなる可能性が高いです。個人差はありますが発達障害の場合は小学校5~6年生くらいから客観視が明確にできるようになることが多いです。ただ、それ以前でも自分を振り返ってみようと挑戦することには大きな意味があるので、小学校1年生くらいからは取り組むことをおすすめします。
2:どうすればよかったのかを一緒に考える
どのような行動を取ればキレなかったのかをお子さんと一緒に考えてみましょう。保育園・幼稚園児くらいまでの発達障害のお子さんなら基本的に親が行動を提案してあげるのが無難ですが、小学校くらいからはお子さん自身も考えるべきです。
例えば宿題が終わりそうになくてキレたなら以下のような対応が考えられます。
- 先生や親に相談する
- 学校から帰ったら遊ぶ前にすぐ宿題を始めてみる
- どんなペースで宿題を進めるか計画を立ててから始める
お子さんが実現の難しい行動を提案した場合は軌道修正してあげる
お子さんが、例えば2倍速く計算をできるようにするなど実現の難しい行動を提案してきた場合は無理に決まっていると頭ごなしに否定するのではなく、やんわりと軌道修正してあげましょう。
一例として、良いアイデアだけど同じ時間で○問計算できるようにならないといけない、頑張るのは良いけどちょっと難しい、宿題をする時間を作ることを考えた方がいい、などですね。良いアイデアと認めているのがポイントですね。
3:お子さんから悩みを聞き出す、学校の先生にも話を聞く
特に小学校1~2年生のうちは学校生活に慣れずにストレスを溜めて、それがキレることの原因の一つになる可能性があります。そのためお子さんから、授業で大変なことはないか、付き合うのが大変な友達はいるのか、など話を聞き出すことをおすすめします。
また、お子さんだけからヒアリングするのは限界があるので、学校の先生からも話を聞くことをおすすめします。すると見えてくることもあるはずです。
4:人間関係に関する悩みも聞き出す
保育園、幼稚園児くらいまでは、ほとんど分け隔てなく他人と接することができるお子さんも多いですが、小学生ともなると人の好き嫌い、そりが合わないことも出てきます。それは自然なことなので純粋さを失ったではなく成長したと考えましょう。
人間関係に関する悩みを聞き出すことが大事です。学校の先生に話を聞くことも大事ですが、通っている医療機関や専門機関の関係者や、よく顔を合わせる親戚などの中にも苦手な人がいるかもしれません。それでも苦手レベルなら折り合いをつけて関わっていくことも必要ですが、関わるのが苦痛というレベルなら関わらなくて済む方法も考えてみましょう。
また、子どものことは大事にしてくれるものの発達障害への理解が薄いという場合は、冷静に説明することで理解を得られて、お子さんからの苦手意識も徐々に消えていくかもしれません。
キレた場合の対応とキレさせないための3つのNG対応
続いては発達障害の小学生がキレた場合のNG対応、そしてキレさせないつもりがむしろキレることにつながりかねないNG防止策を紹介していきますね。
1:他人と比較する
例えば○○君と比べてあなたは怒りっぽくてダメという言い方が良くないのはわかりやすいと思いますが、○○君みたいになろう、○○君みたいに頑張ろうという言い方も好ましくありません。
なぜなら、これは子どもに対して今のあなたではダメだから〇〇君のようになってほしい、親は自分よりも〇〇君の方が好きなのだという誤ったメッセージとして伝わってしまうためです。何かと比較するなら、前に比べて怒らなくなったなど過去のお子さん自身と比較して、成長を褒めるようにしましょう。
小学生くらいから他人との違いが気になり出して、高学年くらいからは自分はこんなに気にしているのに、周りの大人は平気で自分と誰かを比較してくると悩むようになるお子さんが多くなりますので、理解してあげてくださいね。
2:キレるなんてあり得ないという接し方をする
キレるかどうかは性格、気質、先天的なものなどにもよるので、たとえ親や兄弟姉妹が怒りっぽくないタイプだとしても、お子さんがキレることはあり得ます。そのため普通にしていれば怒るはずがないという前提で接するのは、適切ではありません。どうしてわかってくれないのかとさらに怒らせることになります。
そのため、あなたがキレる気持ちもわかる(理解・共感)というスタンスを貫いた上で、でもキレることには効果がないこと、だからキレる以外の方法を取った方が良いという方向性で諭していくことをおすすめします。
3:幼児かのように甘やかす
親が常にお子さんの味方でいて、いざというときには大きな愛情で包みこむことは大事です。ただ、まるで幼児かのように甘やかすと、お子さんのプライドを逆撫でしてキレされることになるかもしれません。子どもとはいえ小学生です。以下のようなことを意識して接しましょう。
- 幼い子どもに使う表現は避ける
- キレたとき、不機嫌なときに、話も聞かずにハグをすることは避ける
- 悪さをしたら注意する
3番目ですが、問題行動や不注意による失敗などがあってもスルーしていると、親は自分に期待していないのだろうかと不審に感じて、キレやすくなる恐れがあります。もちろん過剰に厳しく接するのは避けるべきですが、メリハリを意識して注意するべき場面ではしましょう。
まとめ
幼児、保育園、幼稚園児くらいまでの発達障害のお子さんがキレた場合とは異なり、小学生くらいからは少しずつキレずに何をするべきか、キレた自分自身をどう思うかなども考えさせるのがおすすめです。ちょっとずつ大人に近づいていきますからね。
また、子どもにとって意外と辛いのが過剰な子ども扱いです。基本的に優しく接するべきですが必要なときには注意をしましょう。そもそも、それこそが本当の「優しさ」ですよね。