発達障害の子の過剰なスキンシップを減らす4つのポイント
この記事では、発達障害のお子さんに見られる過剰なスキンシップの背景を整理し、周囲とのトラブルを防ぎながら、適切な距離感を育むための具体的な方法について解説します。
スキンシップは大事だと思うけれど多すぎてちょっと困る、親が相手ならいいけれど先生や友達へのスキンシップについては不安という方も多いと思います。そこで本記事では、スキンシップが過剰になることで生じる社会的な問題点や、家庭で無理なく取り組める4つのアプローチについて解説します。
発達障害の子のスキンシップが多すぎる場合の3つの問題点
お子さんが発達障害であってもなくてもスキンシップをすることで心の距離が縮まったり、コミュニケーションの一環になったりするためメリットも大きいです。ただ、お子さんからのスキンシップが過剰になることには問題点もあります。その主なものを紹介しますね。
1:相手が困惑する
相手が親などならまだしも「他人」である先生などの場合はやはり困惑するでしょうし、同年代の友達が相手であれば容赦なく嫌われたり距離を取られてしまったりするケースもあります。
2:相手の行動の妨げになる
たとえ親であっても四六時中お子さんがスキンシップを求めてくるようでは、家事などができなくなり困ると思います。
「それでも子どものためなら」という気持ちにもなるかもしれませんが、そのように「常に親は子どもに尽くすもの」と考えるのもバランスが悪いのではないでしょうか。
3:異性が相手の場合、問題が大きくなる可能性も
年齢が低いうちは周囲も好意的に受け止めてくれるかもしれませんが、身体が大きく成長するにつれて、異性への過度な接触や抱きつきは、思わぬ大きなトラブルに発展するリスクがあります。もちろん問題にならなくても相手は嫌な気持ちになることでしょう。
ちなみに同性であっても、事情を理解している相手でなければ問題になってもおかしくありません。
発達障害の子のスキンシップを適度に減らす4つの方法
それでは発達障害のお子さんのスキンシップを適度に減らすための方法をいくつか紹介していきます。あくまで「適度に」を意識していただければと思います。
1:違う行動で置き換えられないか試す
スキンシップでなくても、例えば、並んで一緒に歩く、遊ぶ、ご飯を食べる、たくさん話すなどの方法で置き換えられるかもしれません。
特に保護者の方の場合、日頃のコミュニケーションが少ない、それにもかかわらずスキンシップも多くはないとなるとお子さんのストレスも大きくなるため、できるだけこのような方法で心を通わせることが大事です。
2:スキンシップの時間を減らしつつ濃密なものにする
特に保護者の方で四六時中スキンシップをしてきて困るという場合は、スキンシップの時間を減らしつつも濃密なものにするといいかもしれません。例えば、抱っこ、おんぶ、肩車、手が触れる手遊びなどですね。
3:スキンシップの取りすぎは良くないと論理的に説明する
「スキンシップを取りすぎるのは良くない」と真正面から説明するのもおすすめです。
特に発達障害のお子さんは、他者の表情や非言語的なサイン(嫌そうな空気感など)を読み取ることが苦手な傾向があるため、相手が困惑している事実に気づいていないケースが多々あります。
説明時にはイラストや写真などの視覚情報を交えつつ、「スキンシップ自体は悪いことでない」「でも相手を選ぶ必要がある」「ママ、パパとでもベッタリしているのは良くない」などと話しましょう。
4:スキンシップが減ったら褒める
スキンシップが適度に減ったら褒めるのが大事ですが、褒めない方がいいケースもあります。
それは「スキンシップを減らそうと呼びかけていないのに減った場合」です。例えば「他の行動に置き換えるように自然に誘導したらスキンシップが減った」などです。こういったときに「スキンシップを減らせて偉いね」といきなり言われてもお子さんは困惑しますよね。
ですが例えば「3分手を繋いだら、離して一人で歩けるかな?」などお子さんも明確に意識できる課題を出した場合は、それがうまくいけば「手を繋がずに歩けて偉いね!」などと褒めるといいでしょう。この場合は「なぜ褒められたか」がわかるので、お子さんにとって励みになります。
まとめ
最後に念押ししますが、お子さんとスキンシップをすること自体は発達障害であってもなくても良いことです。特に小さいうちは「ベッタリ」というレベルのスキンシップでも構わないと思います。
ただ、年齢を重ねるにつれて徐々に「適度なスキンシップ」へと移行していかないと周囲が困るはずですので、今回紹介した記事を参考に調整していくことをおすすめします。あくまで「適度な」レベルへと導ければOKです。