お子さんをゲーム依存から守る5つのポイント
株式会社フロンティアコンサルティング 代表取締役
上岡 正明 (かみおか まさあき)
大学院にてMBA(情報工学博士前期課程)取得。専門分野は社会心理、小児心理。多摩大学、成蹊大学、帝塚山大学で客員講師等を歴任。子どもの脳の発育と行動心理に基づく研究セミナーは常に人気を博している。著者に『死ぬほど読めて忘れない高速読書』(アスコム)、『脳科学者が教える コスパ最強! 勉強法』(ぶんか社)、などベストセラー多数。中国や台湾、韓国でも翻訳され累計85万部となっている。 Twitterフォロアー5万人、YouTubeチャンネル登録者23万人を超える教育系ユーチューバーでもある。
> 監修者の詳細はこちらこの記事では、お子さんをゲーム依存から守るポイントについて解説していきます。
近年、小学生から高校生まで、ゲーム依存になる子どもたちが増えています。ゲーム依存は、生活リズムの乱れや学業不振、ひきこもりなど、さまざまな問題を引き起こす可能性があります。
「うちの子、もしかしてゲーム依存症かも?」と、不安を感じている親御さんもいるのではないでしょうか。
そこで本記事では、お子さんをゲーム依存から守る5つのポイントや、お子さんがゲーム依存かも?と思ったらなどについてお伝えしていきますので、ぜひ参考にしてください。
お子さんをゲーム依存から守る5つのポイント
お子さんをゲーム依存から守る5つのポイントは、以下の5つです。
1:禁止するより時間を決める
2:早起き効果も?!朝ゲーム
3:家族でゲームを楽しむ
4:ゲームの課金は制限する
5:ゲーム以外の楽しみを見つける
それぞれについて、お子さんとの関わり方も交えてさらに詳しく解説していきます。
1:禁止するよりルールを決める
ゲーム依存からお子さんを守りたいという思いから、一方的にゲームを遠ざけたり、禁止したりしていませんか?
一方的な関わり方をしてしまうと、お子さんに不満がたまり逆効果となりやすいです。
ゲームを禁止するよりかは、お子さんと話し合いながら具体的なルールを決めていきましょう。
特に決めたいのは、時間についてのルールです。1日あたりのプレイ時間の上限や、ゲームをして良い時間帯や曜日などを決めると良いでしょう。例えば、「平日は1時間まで、休日は2時間まで」「夜9時以降はゲーム禁止」などのルールがあります。
お子さんの意見聞きながら、互いに納得できるルール内容にすることが大切です。
ルールを守れたときには、褒めることで、ルールを守る意欲を引き出すことができます。
また、ゲームを行う場所についても話をしたいです。リビングなど、家族の目が届く場所にすると、お子さんの様子が常に確認でき、依存やトラブルの早期発見にも繋がるためおすすめです。個人部屋でのゲームプレイは、お子さんの様子が分かりにくく長時間ゲームに没頭してしまう可能性があります。
2:早起き効果も?!朝ゲーム
就寝前のゲームは、生活リズムを乱す原因になります。夜間のゲームが原因で、朝すっきり起きられないというお子さんには、「ゲームは朝にする」と決めるのも良いかもしれません。
朝は登校時間が決まっていて、家を出る時間が一定のお子さんが多いです。「朝の支度が終わったらゲームの時間だよ」と伝えてお子さんに時間配分を任せ、朝の支度や行いたいゲームにかける時間を考えて起床時間をお子さんに設定してもらいましょう。
ゲームを沢山行いたいお子さんほど早く起きなくてはいけなくなるため、就寝時間が早まり、早寝早起きの習慣が自然と身につきます。
また、ゲームを満足するまで行うために、朝の時間の使い方や支度方法について考え、工夫する姿も見られる場合があり、自立心の発育にも効果がありそうです。
3:家族でゲームを楽しむ
ゲームについて情報を集めて学び、お子さんのゲームに理解を示すことも重要です。
親御さんがゲームに否定的な態度を続けてしまうと、親と子の対立が加速し、お子さんがゲームに孤立してしまいます。孤立した状態は、依存を起こしやすく大変危険です。
ゲームを一方的に否定するのではなく、歩み寄る姿勢を見せましょう。
ゲームをリビングに置いて一緒にゲームをしたり、ゲームに関する会話をしたり、ゲームを通したコミュニケーションがスムーズになると、より適切なサポートができるようになります。
親御さんが歩み寄る姿勢を見せることで、お子さんも親御さんの説得に耳を傾けやすくなる効果もあります。
話をするときには頭ごなしに否定するのではなく、ゲームの良い点も認めつつ、気を付けたい点について伝えましょう。
4:ネットマナーや危険性を教える
最近のゲームは、オンライン上で行うものも主流になりました。楽しみ方が増えた分、内容も複雑化し、トラブルも増加傾向にあります。
親御さん自身もゲームやネットについて理解を深め、マナーや危険性についてお子さんと共有することが不可欠です。
お子さんに教えたい内容は、
・個人情報を安易に伝えない
・見知らぬ人とのやり取りに注意する
・ネットいじめや誹謗中傷について
・著作権や肖像権について
・課金トラブルについて
など多岐にわたります。
この内容は、ゲーム依存を加速させる側面も持つため、共有するだけではなく注意も必要です。
そこで、お子さんが行っているのゲームのペアレンタルコントロール機能の活用をおすすめします。
ペアレンタルコントロールとは、
・利用時間の制限設定
・課金の制限設定
・チャット機能の制限設定
・対象年齢にあった内容のみを利用できるようにする設定
などができる機能設定のことです。また、ゲームの利用時間を確認したり、アクセスしたものを追跡したりできる機能がある場合もあります。
ゲーム上で行われていることを逐一把握するのは難しいですが、ペアレンタルコントロール機能を活用すると、お子さんをゲームの危険や依存から守る助けになってくれるでしょう。
ゲームによってペアレンタルコントロール機能に多少の違いがあるため、お子さんが行っているゲームに合わせて公式情報を確認し、うまく活用してください。
5:ゲーム以外の楽しみを見つける
お子さんの楽しみがゲームばかりにならないように、ゲーム以外の楽しみを一緒に見つけることも大切です。
ゲーム以外の趣味を持つことで、お子さんがゲームに費やす時間を減らすことができます。
公園などで体を動かす遊びは、心身のリフレッシュになりますし、絵を描いたり、読書をしたりするとお子さんの才能や個性を伸ばすきっかけになるかもしれません。
積極的に新しいものに触れて、お子さんの興味が高まるものを探していきましょう。
また、週末などに家族で一緒に過ごす時間を作るのも良いでしょう。家族で料理や映画、ボードゲームなどのお子さんが好きなアクティビティを行ったり、イベントに出かけて遊んだりするのもおすすめです。
お子さんがゲーム依存かも?と思ったら
お子さんがゲーム依存かも?と思ったら下記項目をチェックしてみましょう。
・ゲームのために食事の時間や就寝時間が不規則になっている
・ゲームのために学校や習い事を休みがちになる
・ゲームに課金をしすぎてしまう
・ゲームができないとイライラしたり、暴力的になったりする
・ゲームをやめるように言っても、やめようとしない
上記の項目にいくつか当てはまる場合は、お子さんがゲーム依存になっている可能性があります。
ゲーム依存は、早期発見・早期対応が大切です。
ご家庭での対策だけでは不安だったり、お子さんの様子に心配なことがあったりする場合には、一人で悩まずに、専門機関へ相談するとサポートが受けられるかもしれません。
まとめ
ここまでお子さんをゲーム依存から守る5つのポイントや、お子さんがゲーム依存かも?と思ったらなどについてお伝えしました。
ゲームは、お子さんの成長にプラスになる可能性も秘めています。大切なのは、ゲームを禁止するのではなく、お子さんがゲームと上手く付き合えるようにサポートすることです。
お子さんの様子に注意して、ゲームを適切に楽しめるように導いてあげましょう。