音読の意味|子どもの宿題をもっと楽しく効果的に
株式会社フロンティアコンサルティング 代表取締役
上岡 正明 (かみおか まさあき)
大学院にてMBA(情報工学博士前期課程)取得。専門分野は社会心理、小児心理。多摩大学、成蹊大学、帝塚山大学で客員講師等を歴任。子どもの脳の発育と行動心理に基づく研究セミナーは常に人気を博している。著者に『死ぬほど読めて忘れない高速読書』(アスコム)、『脳科学者が教える コスパ最強! 勉強法』(ぶんか社)、などベストセラー多数。中国や台湾、韓国でも翻訳され累計85万部となっている。 Twitterフォロアー5万人、YouTubeチャンネル登録者23万人を超える教育系ユーチューバーでもある。
> 監修者の詳細はこちら小学生の子どもの宿題には、「音読」があります。教科書の内容を口に出して読む、という簡単な宿題ですが、「音読って何の意味があるの?」と疑問に感じた人も多いのではないでしょうか。
音読は、読む・話す・聞くという3つの動作を同時に行うもので、脳の、とくに前頭葉が活性化されます。前頭葉は、記憶、意欲、自制心などを司る部分です。つまり、音読によって前頭葉が刺激されれば、集中力や記憶力、注意力を鍛えることにつながるのです。また、音読には、セロトニンを分泌させる効果にも期待できます。セロトニンとは、別名幸せホルモンとも呼ばれるもので、精神が安定し、幸福感を感じることができるものです。音読の宿題は「意味がない、効果がない」などと思われがちですが、実はこんなにもステキなメリットがあるのです。今日は子どもの宿題をもっと楽しく、効果的にする音読の方法をご紹介します。
子どもの音読を効果的にする5つの方法
子どもの音読の宿題を効果的に行う方法は以下の5つです。
① 他の宿題の前に行う
音読は脳の活性化に効果があり、記憶力が20~30%も高まるといわれています。そのため、他の宿題の前に行うのが理想です。
音読をした後に、計算ドリル、漢字ドリルをすれば、もっと記憶に留まるということです。
② 音読は手を止めて聞く
音読を聞くときは、必ず手を止めて、聞くことに専念してあげてください。
忙しい日々を送っていると、つい、洗濯物を畳みながら、料理をしながらになってしまいがちですが、ちゃんと手を止めて聞いてあげることが子どものやる気アップにつながります。
③ 褒めることも忘れずに
音読がしっかりできたら、褒めることも忘れずに行いましょう。
計算や漢字などの勉強とは違い、音読は成果が見えにくいですが、褒めることで子どもの脳が活性化し、その後の宿題に良い効果をもたらします。
④ 間違えても訂正しない
音読中につっかえてしまったとしても、言葉の読みを間違えてしまったとしても、途中で止めさせることのないようにしてください。「待って」、「ちがうよ」などと音読の手を止めてしまうと、それに怯えながら音読することになり、音読の効果が薄れます。
また、何か間違った部分があれば、親がその部分を読んであげて、間違いに気付かせてあげることが重要だといいます。
⑤ 少しずつスピードをあげる
音読はゆっくりハキハキと話すことにも意味がありますが、慣れてきたら少しずつスピードを上げるのも効果的です。
脳に負荷をかけると、脳が活性化して文章の理解力が高まります。
まとめ|インプットとアウトプットを同時に行える勉強法
音読は、目で読む(インプット)・口に出す(アウトプット)・耳で聞く(インプット)という五感を使った勉強方法です。同時にさまざまな動作を行うので、脳が活性化され、覚えやすく忘れにくいというメリットがあります。
音読は宿題の中でも軽視されがちですが、こんなにもたくさんのメリットがある勉強法です。ぜひ、いつもの音読の宿題をもっと効果的にするべく、子どもと一緒に本読みの時間を楽しんでください。