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発達障害の子とアナログゲームをする6つのメリット|注意点・ポイント

発達障害の子とアナログゲームをする6つのメリット|注意点・ポイント
この記事の監修
上岡 正明

株式会社フロンティアコンサルティング 代表取締役

上岡 正明 (かみおか まさあき)

大学院にてMBA(情報工学博士前期課程)取得。専門分野は社会心理、小児心理。多摩大学、成蹊大学、帝塚山大学で客員講師等を歴任。子どもの脳の発育と行動心理に基づく研究セミナーは常に人気を博している。著者に『死ぬほど読めて忘れない高速読書』(アスコム)、『脳科学者が教える コスパ最強! 勉強法』(ぶんか社)、などベストセラー多数。中国や台湾、韓国でも翻訳され累計85万部となっている。 Twitterフォロアー5万人、YouTubeチャンネル登録者23万人を超える教育系ユーチューバーでもある。

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この記事では発達障害のお子さんとアナログゲームをするメリットなどについてお伝えしていきます。

「テレビゲームばかりしていて心配になる」「何か親子で一緒に遊ぶための方法はないだろうか」と悩んでいる方におすすめできるものの一つにアナログゲームがあります。

そこで本記事では、発達障害のお子さんとアナログゲームで遊ぶメリット、アナログゲームをトラブルなく楽しむためのポイント・注意点などに関して解説しますので、ぜひ参考にしてください。

発達障害のお子さんとアナログゲームで遊ぶメリット6つ

まずは発達障害のお子さんとアナログゲームで遊ぶメリットをいくつか挙げていきます。デジタルゲームにはない(もしくはデジタルゲームでは薄い)メリットもありますから、療育も兼ねて活用してみてはいかがでしょうか。

1:アナログゲームとは違って目が悪くになりにくい

デジタル画面を凝視して目に負担をかけることがほぼないため、目を悪くするリスクはほぼありません。

デジタルゲームでも時間を守って遊べばあまり問題はないのですが、発達障害の場合はその調整も難しくなりやすいです(興味があることに過集中する傾向があるため)。

2:ルールを覚えて、守る能力が身に付く

ルールを覚え、それを守ることを苦手としているお子さんも少なくありません。何も使わずにこの能力を鍛えることは難しいですが、様々なルールを覚えるからこそ楽しめるアナログゲームであればトレーニングにうってつけです。

3:相手の気持ちを想像する・駆け引きする能力が身に付く

発達障害のお子さんの中には相手の気持ちを想像したり、嘘やごまかしを見抜いたりすることが苦手な人が少なくありません。しかし多くのアナログゲームにはそれらの能力が必要ですから、楽しみながら鍛えることができます。

4:短期記憶能力を鍛えられる

発達障害のお子さんの中には短期記憶能力が低い人も多いです。アナログゲームでいえば、例えば「配られたカードを覚える」「場に出されたカードを覚える」「相手の癖を覚える」などのことが短期記憶に該当します。

5:コミュニケーションの場になる

発達障害のお子さんの日々のサポートが忙しく、親子でゆっくりコミュニケーションを取る機会を確保できていない家庭も少なくないのではないでしょうか。しかしアナログゲームを通じてお子さんと会話ができるはずです。

何か特別な意味のある会話をする必要はありません。「楽しいね」「強いね」「面白いね」などと笑い合うだけでもいいですし、無言で真剣にゲームをするだけでもコミュニケーションとして素晴らしいです。

6:老若男女問わず一緒に遊びやすい

多人数プレイのできるデジタルゲームも多いですが、お子さん向きのゲームを両親や祖父母も遊ぶのは難しいはずです。しかしアナログゲームの中には全世代向きのものも多いですから、老若男女問わず一緒に遊びやすいです。

発達障害のお子さんとアナログゲームを楽しむコツ・注意点9選

それでは発達障害のお子さんと穏やかにアナログゲームを楽しむためのポイントや注意点をいくつか挙げていきます。デジタルゲームにはあまりないような難しさもありますから気を付けましょう。

1:まずは道具の紛失・破損対策をする

特に発達障害のお子さんの場合、小さな道具に夢中になってそれ自体で遊び、破損や紛失などのトラブルを招く可能性があります。そのため以下の対策をおすすめします。

  • 説明書、カードなどは、裏に厚紙を貼ることやラミネートパウチなどで補強する
  • 付属のケースなどとは別に、小さな道具などを入れる箱をさらに用意する
  • 全体をしまうケースはゴムバンドなどで毎回留める

他にも思いつく対策があれば取り入れて、とにかく道具を失くしたり壊したりしないようにしましょう。発達障害の場合はこだわりも強く、破損・紛失した道具を手作りのものなどで代用すると、気になって集中できなくなる恐れもあります。

2:近くにルールブックなどを置いて何回でも確認できるようにする

アナログゲームをしている横などにルールブックを置いて、何回でもチェックできるようにしましょう。

たとえババ抜きなどの簡単なゲームであっても徹底するべきですし、何度ルールブックを読もうとしても咎めないようにしましょう(きちんと確認するのはむしろ偉いです)。

また、既存のルールブックに足りない部分があれば書き加えたり、ルールブック自体がなければ手作りしたりしましょう。

3:一緒にルールブックなどを見ながらゲーム全体の流れ・勝敗条件などを確認する

ゲームを始める前にお子さんと一緒にルールブックを確認しながら、ゲーム全体の流れや勝敗条件などをチェックしましょう。例えばトランプであれば、最初はお互いにカードを見せ合って確認するのもいいでしょう。

ルールやゲームの流れがおおよそ掴めたら、ゲームをスタートして、ゲームをしながらその都度補足していきます。また、お子さんから「こういうときはどうするの?」など質問があるはずですので、できるだけ具体的に答えましょう(見ればわかるでしょ、は厳禁です)。

4:「負けて悔しくなる可能性もある」とハッキリ説明する

発達障害のお子さんの中には極端に負けず嫌いな子もいて、ゲームで負けただけでかんしゃくを起こすケースもあります。

そういった場合は特にしっかりと「負けて悔しい思いをする可能性もあるよ」と伝えましょう。そうして事前に覚悟できれば負けた際のショックが和らぎます。

また、「負けるかもしれないならやりたくない」と言ってきた場合、無理強いは禁物です。一人遊びができるアナログゲームをさせたり、別の方法で療育したりしましょう。また、単に気分の問題かもしれないので、他の日にまた誘うのもいいでしょう。

5:リタイアをありにする

ルールにはなくても負けそうになったとき・飽きてきたときなどにリタイアできるようにすることをおすすめします。そうでないとお子さんがイライラして怒ったり、アナログゲーム自体を嫌になったりする可能性があるためです。

ただ、お子さんの性格や成長度合いによっては「リタイアは1日○回まで」などと決めるといいでしょう。

無制限にすると「自分が不利になったらリタイアすればいい」「嫌になったら何でもやめられる」など、アナログゲーム以外の部分にも悪影響を及ぼしかねない学習をする恐れがあるためです。

6:必要に応じてルールをアレンジする

遊びやすいように必要に応じてルールをアレンジ・簡略化するのもいいでしょう。

例えば(あまり人気のある遊びではないと思いますが)トランプで神経衰弱をする場合は1ターンで4枚めくれるようにする、全体のカード枚数を20枚くらいにして簡単にするなどです。

また、可能であればお子さんが気付かないようにハンデを作る(お子さんに有利なルールにする)のもおすすめです。

7:親がたびたびわざと負ける

ゲームによっては、普通に遊べばほとんど毎回親が勝ってしまうものもあると思います。それではお子さんにとって面白くありませんし、怒りだす可能性もあるので、たびたびわざと負けることをおすすめします。そして「強いね!」「ナイスプレイだったよ!」などと褒めます。

ただし、わざと負けていると気付かれないようにしましょう。バレればお子さんのプライドを傷付けることになります。

8:兄弟姉妹・友達同士で遊ぶ場合は親がコントロールを

発達障害のお子さんと兄弟姉妹・友達同士、つまり子ども達だけでアナログゲームをすると、揉め事につながる可能性があります。やはり大人とは違って、「勝ちすぎず負けすぎず」「少し動作が鈍くても気にしない」などの配慮ができない傾向にあるためです。

子どもは正直ですから、これまで穏やかな付き合いができていも「やっぱり○○君は……」と思われて、そこからギクシャクする恐れもあります。特に兄弟姉妹の場合は付き合いが長く、これからも日々確実に関わっていくため、こじれると大変です。

そのため親が道化役・負け役になって、場をコントロールすることをおすすめします。みんなが楽しめるように最大限配慮をしましょう。

9:デジタルゲームを否定しない

「やっぱりデジタルゲームはダメだね」「アナログゲームをしなさい」など、お子さんが好きなデジタルゲームを否定すると、お子さんは当然嫌な気持ちになりますし、アナログゲーム自体も嫌いになるかもしれません。

デジタルゲームもアナログゲームも両方楽しめばいいのです。大人の先入観でどちらかを優位に立たせないようにしましょう。

まとめ

アナログゲームにはデジタルゲームにはない(もしくはあまりない)メリットもあり、発達障害のお子さんとの遊びとしてもおすすめです。

ただしお子さんが楽しめてトラブルが起きにくくなるように工夫・配慮することを心がけましょう。それができれば単なる遊びではなく、コミュニケーションや療育の機会にもなります。

この記事を書いた人
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運営事務局 / ライター

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